初めてエンジニア面接というものに行ってきました-未経験からフリーランスになれるのか-

これはエンジニア面接体験記である

とあるプログラミングスクールに通うただのゲーマーが、初めてのエンジニア面接を時系列で簡単に記していこうと思う。

これからエンジニア面接に挑もうとしてる人、もしくはエンジニア転職を考えている人の参考に少しでもなれば幸いである。

面接が決まるまで

ある日slackにメッセージが届いた。

とあるフリーランスエージェントが登録会を実施するから来ませんかというものである。

話を聞くだけならただなので、迷わずホイホイついていった。

 

簡単に要点だけまとめると

  • 実務未経験に紹介できるフリーランス案件はほぼないが、1件だけ紹介できる
  • その企業はAIや人工知能を利用したプロダクトを作っている
  • フロントエンドエンジニアを募集している
  • バックエンドはPython(Dgango)を使用している
  • 経験者より未経験のほうがいい、教えたい(え?)

その案件について分かったことは本当にこれだけである。最後の点はどこか不可解である。採用できるなら教育コストも少なく済む経験者のほうがいいに決まっている。(この点に関しては後でコンサルの方に質問して解決する)

 

それ以外の点に関しては、フロントエンドも悪くないと思っていたし、AIや人工知能にも興味があるし、Pythonも触りたい。特に断る理由もなく二つ返事で面接の意思があると回答。話を聞くだけならただなので、迷わずホイホイついていった(2回目)

 

その後会社名でググり、どんな事業をしているのかコーポレイトサイトを見るも、新たな情報がない、とにかくない。具体的なプロダクトとか事業内容などを知ろうとしても、出てくるのはAI、人工知能を使っていることぐらい。モヤモヤしつつも面接日に。

 

コンサルの方と打ち合わせ

まずはエージェントのコンサルの方と喫茶店で軽く打ち合わせ。

ここでの会話も要点だけまとめると

  • エンジニアへの志望動機や何を学習してきたかなど必ず聞かれるであろう質問の確認
  • 今回の案件は実務未経験ということで、完全にチャレンジ案件(将来性や学習意欲などを見られる)
  • 普段の1.5倍くらいのテンションでいってやる気をアピール
  • 休日に何をしていますかという質問は学習意欲を図る意図で聞かれることが多い

 

また、前述の点について質問すると

 

Q.今回なぜ経験の浅い人材を募集するに至ったと思うか?採用コストが低く済むというのもあるか?

 A.正直そういう部分はある。vue.jsやreactなどjavascriptフレームワークをゴリゴリ書ける、経験豊富なエンジニアを採用しようとすると3桁万円ぐらいかかってしまう。また経験豊富なエンジニアだとこだわりが強く、言うことを聞いてくれないときがあったりする。

 

という回答。これが100%本心かどうかわからないが、未経験のほうが優遇されるというのは極めて稀なケースであるということは分かった。

 

いざ面接へ

やたらおしゃれな感じのビルに案内され、フロアに入るとそこにはなぜか撮影スタジオのようなスペースが

撮影スペース

イメージとしてはこんな感じ

そこで、面接官の方が「今日撮影しててね」と一言。そうなんですね~といった感じで特に突っ込まなかったのが今日1番の反省点w面接が進行していくにつれ完全に忘却の彼方に。

 

ようやく面接スタート。ここから面接官(面)、コンサルタント(コ)、私の会話形式でお送りします。

 

面接スタート

コ : まずは会社と、今回の案件の募集の経緯について説明お願いします。

 

面 : 私達の会社ではAIを活用したプロダクトを複数もっています。医療系のサービスなど5,6個のプロジェクトが走っています。バックエンドはすべてdjangoを使用しています。当然フロント領域も人が必要です。現在デザイナーはいるのですが、HTML、CSSを書けるフロントエンドエンジニアが足りないというのが今回の案件募集の経緯となります。ここまででなにか質問はありますか?

 

私 : 当然javascriptも使用していると思うのですが、フレームワークは何を使っていますか?

 

面 : vue.jsまたはreactが採用されています。導入する技術は最新のものにしています。それは最新の技術を自慢するためではなくて、最新のもののほうが素直に早く動くから。

 

私 : 実際に働くことになった場合そういったフレームワークを触ることはできますか?

 

面 : それは...あなた次第ですね(笑)今のレベル感としてはどんな感じですか?

 

私 : JQueryであれば簡単なことは書けるのですが、vue、reactに関しては多少自習しているものの、ほぼ0からのスタートということになります。ですが、これらのフレームワークを習得したいという強い意欲はあります。

 

面 : 本も支給しますし、たくさんの先輩エンジニアの方がいるので、学習環境は整っています。ただし、業務時間内にインプットすることは良しとしていません。あくまでプロとしての契約ですから、業務時間内はアウトプットすることに専念して下さい。

 

私 : 分かりました。ありがとうございます。

 

面 : それでは次にエンジニアを目指した経緯をお聞かせ下さい。

 

私 : はい。まずは前職の話からさせていただきます。ゲーム系の攻略メディアで約2年ほどライターをしておりました。いわゆるwebライターというものです。ライターを目指したのはもともとゲームが好きで、とあるゲーム大会の東北予選で優勝、全国大会でベスト16まで行ったという経験があります。

 

面 : へーすごいね

 

私 : それでこの経験を生かしてゲーム関連の仕事をしたい、と思ったときに一つの選択肢とあったのがライターでした。そこで完全未経験からライターになり2年ほど続けました。次にどうしてエンジニアを目指したかという話なのですが、ライターとしてキャリアを積んでいって、文章力などは確かに上がりましたが、自分のスキルとして積み上がって行くものが少ないなと思いました。それに比べエンジニアは、経験した言語やフレームワークは自身のスキルとして積み上がっていきます。エンジニアを目指したのはそういった理由になります。

 

面 : どうして東北?出身は東北ですか?

 

私 : 出身は東北ではなくて東京です。東北大会に出たのは出場チーム数とかから考えて1番突破できる可能性が高いと踏んだからです。わざわざ新幹線で前乗りしましたね。

 

面 : ガチ勢じゃん(笑)

 

私 : はい(笑)

 

面 : プログラミングスクールは色々あると思うんだけど、どうして今通っているところにしたの?

 

私 : 1番は1番厳しそうというのが理由ですね。週60時間というかなりスパルタな学習スケジュールが組まれるのでこれなら身につきそうだなと。無料や安いスクールもあるんですが、その中であえてかなり高いスクールを選びました。というのも高い分それだけ本気で学びに来ている人が多いし、お互い切磋琢磨できます。また、チームでの開発経験がつめるのも選んだ理由になります。

 

面 : なにかスクールのカリキュラム以外で学んでいることはありますか?

 

私 : そうですねAIに興味があったので、UdemyでAIチャットボットの講座を購入して一通り学びました。

 

面 : それはどんな技術を使ってるの?

 

私 : バックエンドはfirebaseで、会話の仕組み自体はDialogflowを使っています。データを保存する際に自作APIとしてGASを使用しています。APIを呼び出すときに一部node.jsも使っています。

 

面 : へー。それは今見れる?

 

私 : もちろんです。(LINEを開いて見せながら)こんな感じで動きます。

 

面 : おー。チームでアプリを開発しているみたいだけどそれもみれる?

 

私 : もちろんです。(PC画面を見せながら)こんな感じで作ってます。

 

面 : この固定アドレス(独自アドレス?すいません忘れました(*_*;)はどうやってとってるの?

 

私 : (一瞬何のことかわからず)えーっと、AWSでデプロイしてます。

 

面 : AWSではどんな技術を使いましたか?

 

私 : えーと、画像の保存先としてS3、それからEC2インスタンスも使用しました。(かなりたどたどしくなってしまった)

 

面 : 出品もできるの?

 

私 : もちろんです。画像を10枚まで投稿もできます。

 

面 : へー。この画像投稿機能に使用した技術はなんですか?

 

私 : 画像を投稿するためのgemがありまして、えーとすいません名前をど忘れしまったんですが(carrerwaveという名前が出てこなかった。反省。担当範囲外という言い訳もあるけど、そのくらい出てこないというのはある。)、そのgemとJQueryもかなり使っています。

 

面 : なるほどjsも使わないと難しいだろうね。

 

面 : ゲームはいつ頃から好きなんですか?

 

私 : いつ頃から...といいますと、まぁ子供の頃からゲームは好きでしたね。ゲームともに成長してきた(?)みたいなところはあるかもしれません。最初にやったのは確かニンテンドー64マリオカートだったと思います。

 

面 : ここまでどのくらいかかりますか?

 

私 : だいだい1時間ぐらいですね

 

面 : 結構遠いね〜。○○線沿いに住んでるんだね〜。確かあのあたりでピカチュウを捕まえに行ったことがあるよ(笑)

 

私 : Pokemon Goですね

 

面 : そうそう。いやあのとき東京に住んでてよかったと思ったよね。

 

私 : 田舎だとなかなかイベントないですもんね

 

面 : そうなんだよね(笑)休みの日は何してますか?

 

私 : 昔はゲームばかりやってましたけど。最近はプログラミングの勉強で忙しくてやってませんね。休みの日もプログラミングしてます(笑)

 

コ : あとなにか聞いていきたいことなどあれば

 

私 : 実際に働くことになった場合、今回はフロントエンドでの募集ですが将来的にバックエンドのPythonにも触る可能性はありますか?

 

面 : もちろん。意欲次第ではどんどん挑戦できるよ。正直Pythonエンジニアって全然いなくて経験2年くらいでもかなり高い単価になるんだよね。django rest flameworkに関して言えば1番経験が長い人で1.5年くらいじゃないかなー。このあたりはあなたが詳しいと思うけど。

 

コ : いやいや(謙遜)

 

面 : まだなにか質問などあれば?なさそうですかね。それでは終了したいと思います。

 

面 コ 私 : ありがとうございました!

面接おわり

気づいたこと

  • 自分の作ったポートフォリオなどで使っている技術は、すらすら説明できるように整理しておいたほうが良い(当たり前ですが)
  • 意外と技術とは関係のない話もある(今回が特殊なのかもしれない)
  • 実務未経験なので現時点で技術力がどれだけ高いかというよりも、将来性と学習意欲をチェックしている

 

最後に

私自身は絶対に最初からフリーランスとは全く思っていません。正直最初の数年は技術力と経験を積むことを優先すべきだと思います。雇用形態にこだわらずいろんな選択肢を見ていきたいと思います。